理事長あいさつ

理事長挨拶

 一般社団法人 日本心理臨床学会
理事長 川畑 直人

新理事長に選任されました川畑です。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、この学会が設立された昭和57(1982)年には大学の学部生でした。当時、臨床の先生方や大学院生の先輩方が、学会設立について熱く語り合っておられたことを、うっすらと覚えています。その後、大学院に進学し、1984年に入会して以来、およそ42年にわたり、この学会とともに歩んできました。

私にとってこの学会は、臨床心理学を学ぶ者としてのアイデンティティを育ててくれた大切な場でした。多くの先達の先生方のお話から学ぶことはもちろん、自分自身の事例を発表し、議論を重ねるなかで、「心理臨床とは何か」という問いを考え続けることができました。近年は指定討論者を務める機会が増えましたが、今でもこの学会は、自分の考えを発信し、学び続ける場であり続けています。

一方で、設立当初と比べると、学会は大きく発展し、会員数も大幅に増えました。これは大変喜ばしいことですが、その反面、お互いの顔が見えにくくなり、自由に語り合い、学び合う雰囲気が以前より生まれにくくなっているようにも感じています。

また、この学会は学術団体ですが、その原点には、「現場の実践が学問を育てる」という精神があったはずです。心理臨床の実践の場は、いまも多様に広がり続けています。だからこそ、大学だけでなく、さまざまな実践現場からの発信が、これまで以上に活発になる学会にしていきたいと考えています。

理事長として、「現場の実践が牽引してくれる学会」そのためにも「若手会員が発表しやすい学会」「対話が生まれる学会」そのような学会づくりに取り組んでいきたいと思っています。ぜひ皆さまのお力添えとご意見をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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