日本心理臨床学会第33回秋季大会 広報委員会企画シンポジウム

2014年8月24日に行われました第33回秋季大会「広報委員会企画シンポジウム」の記録データを掲載しております。


※「概要・出演者等」、「内容」は、プログラム/論文集に掲載したものです。内容、出演者等、変更になっている場合もあります。

記録データ

概要・出演者等

 

広報委員会企画シンポジウム

 『若手とともに考える心理臨床家の専門性の伝え方−社会にいかに発信するか−』
 8月24日(日)16:00〜18:00 502会議室

 
 司会者: 長谷川 啓三(東北大学)
  青木 紀久代(お茶の水女子大学)
 話題提供者: 香川 克(京都文教大学)
  仲倉 高広(大阪医療センター臨床心理室)
  平野 直己(北海道教育大学)
 指定討論者: 北山 修(北山精神分析室)
  横山 知行(新潟大学)
  伊藤 良子(学習院大学)
 企画者: 伊藤 良子(学習院大学)
  青木 紀久代(お茶の水女子大学)
  滝口 俊子(放送大学名誉教授)
  長谷川 啓三(東北大学)

内容

 今日、人びとが抱える困難は非常に複雑になり、思いがけない事件や自然災害等が起こる事態も増えている。われわれ心理臨床家は、こうした時代の要請に応えるために、心理臨床の専門性をさらに探究し社会に還元するよう努めることが求められていよう。
 そのために重要になってくるのが、心理臨床の専門性をいかに社会に伝えて行くかということである。それは、個々のクライエントに対する伝え方から始まって、地域住民、他職種や関係諸機関との協力、さらに広くわれわれの「知」を社会に理解していただくための広報のあり方や本学会広報誌『心理臨床の広場』の刊行等も包含されてくる。こうした活動のひとつひとつが「心理臨床」であろう。
 しかしながら、これが非常に難しく、若手の心理臨床家が最も苦労することのひとつではなかろうかと思う。心の深奥への接近という作業と広く外的世界へ発信するという作業をひとりの人間が行うがゆえの困難である。
 今回のシンポジウムでは、「心理臨床の専門性」の伝え方について、教育の場における緊急支援、がんセンターやエイズ拠点病院、地域のフリースペース等、今日的な課題に対するさまざまな活動を行っておられる3人の方から話題提供いただき、それをもとに精神科医で臨床心理士であるお2人を中心に3人の指定討論者を加えて討論を行う。
 次世代を担う若手の学会員と「心理臨床の専門性」を共有し、その伝え方について考えたいとの願いを込めた広報委員会による企画である。多くの若手のご参集をお願いしたい。

※プログラム/論文集に掲載したものです。内容、出演者等、変更になっている場合もあります。

 

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