沿革

日本心理臨床学会は、心理臨床学の進歩と普及、会員の資質向上と身分の安定を図ることを目的として、1982年(昭和57年)に創設されました。それから今日まで、会員は毎年増え続け、2018年(平成30年)8月31日現在では、正会員29,414名、名誉会員327名、賛助会員9社、会員総数29,750名・社であり、心理学系の研究団体ではわが国で最大の会員数を擁する学会となりました。
学会の主な活動としては、まず年次大会があげられます。これは、参加を希望する会員全員が集まり、臨床実践の報告や研究成果の発表と討議、種々なトピックスについてのシンポジウムなどが行われます。毎年、多くの会員が参加してエネルギッシュなの議論がなされてきていますが、相互に知り合い、懇親を深めることも目的の一つとなっています。最近では、参加者が多くなり、それだけの人数を収容する施設が少ないために、開催場所の確保に困るほどで、年2回に分割して開催しています。会員の研究成果は、機関誌「心理臨床学研究」として刊行されてきています。これも学会設立当初は年に二冊であったものが、今では年に六冊となってきており、研究がよりいっそう活発になってきています。
研修活動としては、地区研修会を開催しています。地区のニーズも取り入れつつ、さまざまな技法についての、会員の技法習得・向上の機会を各地で提供しています。
本学会の諸活動を含む臨床心理学領域で優れた業績をおさめた会員個人または団体に対しては「日本心理臨床学会学会賞」、また若手の会員に対しては「日本心理臨床学会奨励賞」を贈るという表彰制度もあります。国際交流を目的として、会員の海外での学会発表や研修には、補助を行ってきています。
2009年4月1日には、「一般社団法人 日本心理臨床学会」の設立登記を行いました。

歴代理事長

成瀬 悟策九州大学1983(昭和58)年4月10日~
河合 隼雄京都大学1985(昭和60)年11月03日~
河合 隼雄京都大学1988(昭和63)年11月03日~
村瀬 孝雄学習院大学1991(平成3)年10月27日~
河合 隼雄国際日本文化研究センター1994(平成6)年11月06日~
鑪 幹八郎京都文教大学1997(平成9)年11月02日~
河合 隼雄国際日本文化研究センター2000(平成12)年11月05日~
鑪  幹八郎京都光華女子大学2003(平成15)年11月03日~
鶴 光代跡見学園女子大学2006(平成18)年11月03日~

一般社団法人 日本心理臨床学会設立 2009年(平成21)4月1日(設立時理事長鶴 光代)
鶴 光代跡見学園女子大学2010(平成22)年5月23日~
鶴 光代東京福祉大学2012(平成24)年5月26日~
野島 一彦跡見学園女子大学2014(平成26)年5月18日~
鶴 光代東京福祉大学2016(平成28)年5月22日~
田中 新正大分大学2018(平成30)年5月27日~
藤原 勝紀京都大学名誉教授2020(令和2)年7月19日~
藤原 勝紀京都大学名誉教授2022(令和4)年6月13日~
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